漁業は大変多くの燃料を使いながら、生産活動を行うので、必然的に二酸化炭素の排出量も多くなります。しかし、漁村では、森を育て、藻場を造成し、生産に伴う廃棄物などのリサイクルを行っています。また、漁港の整備などにより、燃費が削減でき、二酸化炭素の排出量を抑えています。さらに、海洋自体が大きな二酸化炭素を吸収する器でもあり、多くの研究者が注目しています。 そこで、函館市の旧南茅部町という町を取り上げ、町の主要産業である漁業や水産加工業の二酸化炭素排出量を計算してみました。また、町の森や藻場がどれくらい二酸化炭素を吸収するのかを計算してみました。下表のようになります。町には9つの漁港があり、漁港は一つで良いと主張する人達の整備の仕方と二酸化炭素の排出量を比較してみました。この表にある数字がどれくらいのものか分からないので、北海道の全産業の人が排出する二酸化炭素量と一人あたりの量を示しています。 |