3.シェルナース効果調査事例

 

 
   2005年7月、私たちは初めて「熊本県のシェルナース効果調査」に行ってきました。熊本の海にはいったいどんな魚達がいるのだろう!?という期待を胸に、芦北町の水深18mに沈設されたシェルナース3.5型(沈設6カ月後)へ潜ると、そこは小さな魚達がたくさん泳ぐ、まるで「魚の小学校」のようでした♪
   魚礁内部や周囲では全長4〜12cmのマダイ幼魚たちが元気に泳ぎまわっていて、餌料培養基質などの表面や海底を、口をパクパクさせてついばんでいました。また、魚礁内部の餌料培養基質の近くでは全長8cmのメバル幼魚がたくさん泳いでいて、その個体数は約600個体でした。カサゴは主に全長6cmの小さな個体が多く、餌料培養基質や鋼材部に座っていたり、餌料培養基質の間に入り込んでいたりしていて、多いところでは餌料培養基質1本につき3個体が集まっていました。マアジは魚礁内部や周囲のいたるところで泳いでおり、魚礁内部の個体は流れてくる浮遊物をパクパクついばんでいました。


 
   また、マアジの群れの上にはブリ類が泳いでいて、急降下してマアジの群れに襲いかかるような様子も観察されました。
   餌料培養基質の表面や内部には魚の餌となるヨコエビ類多毛類などが多く付着していて、内部のすきまにはカニ類などが潜り込んでいました。
   こんなに多くの魚達が集まるシェルナース小学校には餌がいっぱいあって、魚礁内部にできたいろんな大きさの空間は小さな魚たちにとって大きな魚たちから隠れるためのとても居心地のいい場所になっているんだろうな〜と、子供の成長を見守るお父さんの気分になってビデオ撮影をしていた私なのでありました♪シェルナースで大きく育ってね。(^−^)
 
本調査にご協力いただいた芦北町漁業協同組合の皆様、本当にありがとうございました。
 
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